【Voicemeeter Banana】PC上の音声を通話にのせる方法

PC
この記事では、PC上の音声を通話に載せたい場合に見る記事です。本記事では、「VoiceMeeter Banana」を使って、PC上の音声をゲームチャットアプリ「Discord」に音声を載せる方法を解説します。
通話している相手に対して、
  • 何かをYouTubeを使って説明するとき、パソコンの音声が乗らず困っている場合
  • DAW、DTMなど音声の共有を必要としている場合

この記事を参考にしてください。

今回はゲームチャットアプリである「Discord」を参考に解説します。

Discord - Group Chat That’s All Fun & Games
Discord is great for playing games and chilling with friends, or even building a worldwide community. Customize your own...

音量調整と音声のテストをしますので、爆音にはご注意ください。

必要なソフト

  • VoiceMeeter Banana(音の出力の方向をコントロールするもの)
  • Virtual Audio Cable(物理的ではなくパソコン上でのケーブル)
  • OBS(配信ソフト)
  • Discord(通話ソフト)
この記事で使用するのは、VoiceMeeterではありません。VoiceMeeter Bananaを使用します。

VoiceMeeter Bananaの設定

まず、「VoiceMeeter Banana」と「Virtual Audio Cable」をダウンロードします。

VB-Audio VoiceMeeter Banana
VoiceMeeter Banana, the Advanced Virtual Audio Mixer by V.Burel

VB-Audio Virtual Apps
VB-Audio Virtual Cable and App's

記事公開時点では、「voicemeeterprosetup」「VBCABLE_Driver_Pack43」のバージョンがあるので、ダウンロードします。VBCableのZIPファイルにはいろいろと入っていますが、Windows10(64bit)では、Setup_x64を実行しました。

必要であれば「OBS」(配信ソフト)もダウンロードしておきましょう。

ダウンロード | OBS
Download OBS Studio for Windows, Mac or Linux

 

VoiceMeeter Bananaの立ち上げ

VoiceMeeter Bananaがスタートアップにはいったことを確認して、立ち上げます。

先に設定した画面をお見せします。

 

今回は通話を目的として紹介するため、細かい機能を一旦取り除いて考えます。

 

①上部に位置する部分が、それぞれの入力・出力を管理しています。左の3つがHARDWARE IN(入力)、真ん中がPC上の音声(入力)、最後の一つがHARDWARE OUT(出力)です。

②こちらの部分がボリュームと出力先を表しています。出力先はA1、A2、A3、B1、B2とありますが、通話したい場合の音声を考えてみましょう。

まずこの設定上でのA1、A2、A3、B1、B2について説明する前に、どのような音声が必要か考えます。

通常だと、

  • 自分のボイスが相手に聞こえる
  • 相手のボイスが自分に届く
  • デスクトップの音声はそのまま

ですが、デスクトップの音声を流そうとすると通常は声が相手に戻ります。なぜなら、デスクトップの音声には相手の声も入っているから。スピーカーなどで声が戻ってきたということはあると思います。

そこで今回は、プラスして、相手に聞かせるための配信用の音を作ろうという魂胆です。つまり、

自分の声は相手に届くが、相手の声は相手に届かない

ことを作りたいわけです。それぞれ別の音を出力したいわけなので、下記の図のようになります。

 

ややこしいのは物理的にケーブルがないから

  • 出力のA系(A1)はPHYSICAL(物理)と書いてあるのでスピーカー
  • 出力のB系(B1,B2)はVIRTUAL(仮想)と書いてあるのでDiscordとOBS

それぞれ出力します。

入力には、

  • HARDWARE INPUT1にはマイク(この場合は HD Pro Webcam C920)
  • HARDWARE INPUT2にはDiscordの相手の通話音声(この場合は CABLE OUTPUT)※1
  • VoiceMeeter VAIOにはデスクトップの音声

がそれぞれ入ります。

わかりにくければ、HARDWARE INPUT3の名前の部分をダブルクリックすると名前が変更できます。

それぞれの出力先を前の図を参考につなぎます。

出力先の赤枠内のA1、B1、B2を押してください。

パソコンとDiscordの音声設定

本記事では、既定のデバイスを設定しない代わりに、入力デバイスと出力デバイスを切り替えることで対応します。Windowsの既定のデバイスを設定して、配信用などに常時設定しておくことも大事かと思いますが、通常の設定が分かりづらくなるためです。

  • スピーカーやヘッドセットから出る音声はVoiceMeeter Input(A1の出力)
  • Discordの入力デバイスはVoiceMeeter Output(B1の出力)
  • Discordの出力デバイスはCABLE Input(HARDWARE2 Discordに入力)

となります。

 

OBSでは、映像とともに、3つの音声を出力したいため、[ファイル]>[設定]から音声を選択し、マイク音声の項目を「Voicemeeter AUX Output」に設定します。

Win11 Ver2.1.1.1の場合、B1 B2を含めた表示になるのでDiscordとOBSの設定は下記のようになります。(2024/04/03 追記)

Discord(VoiceMeeter Out B1)

OBS(VoiceMeeter Out B2)

あとはOBSの設定で仮想カメラを開始してDiscordにうつしだすだけ

OBSの設定で仮想カメラを開始します。

Discord側の歯車マークから、[音声・ビデオ]>  カメラの項目で「OBS Virtual Camera」を設定します。

これでデスクトップの画面と音声を出力することができました。

VoiceMeeter Bananaを起動して使ってみましょう。お疲れ様でした。

 

2025/10/22 追記 Windows11 24H2の場合 予期せず終了する不具合があります。VoiceMeeter Bananaをバージョン2.1.1.8に更新しましょう。
Windows11を24H2に更新をする際も以下のように通知されます。
Windows11 24H2への更新作業画面

 

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